下駄をはかせるとツルがよく利くようになる。
『伐木のメカニズム』は、
バーバーチェアが起こらないように、という観点から
受け・ツル・追いを論じた本であった。
ゆえに、偏心木を重心なりで倒すときがもっとも避けあがりやすい。
その対策として、
受けを高く、深く(角度60度くらいかつ、直径の半分弱の深さ)で開けて、
下駄をはかせてツルを強くして、ツルがよく利くようにする。
ってか、また読んで、
再確認すべきだなぁあ。
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かかり木処理の基本としては、
まず、普通に受けと追いを入れて、
確実に対象木をかかられ木にかけきる。
それから、
受けとは逆に受けを開けて、
木の元を外す。
元を外せたら
中折切りをする。
素直に中折切りするのではなく、
集積する場所をにらんで
受けの方向を考えるがよい。
あるいは、ツルの片方を切り取って、
かかり木を回転させて、
ずらしてみるというのが有効かもしれぬ。
それはどのように行うのだ?
芯抜きをしておいたほうがいいのだろう。
open faceにしておいたほうがいい気がするぞ。
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かかり木で元を外したけど、
上で枝達が引っかかって、
対象木が落ちてこないことがある。
そのときは、
元をもって、引っ張ってみる。
引っ張っても無理なら押してみる。
押して無理なら、
元をもって、
前後左右に大きく動いてみる。
動かしている元が力点、
枝がひっかかっているところが支点、
枝のほうが作用点になって、
元のほうが重い分、
けっこう対象木全体が大きく動くことになる。
広葉樹などで径が小さくて、
動かせる木の場合に限るが。
そうして、いろいろと動かしてみて、
無理なら、かかられ木を切ったり、
干渉している木を切ったりしていくしかない。
おわり